キッズデザインパークの挑戦。『キッズデザインパーク』では、生活と庭、自然が一つになった暮らしを提案します。

キッズデザインパークの挑戦
キッズデザインパーク・滋賀県湖南市の挑戦

全国3つ目のキッズデザインパーク

キッズデザインパークでは、地域プロジェクトと連携をしていく予定です。絆・地縁が薄くなってきた暮らしを見つめ直す展示場を目指して、『キッズデザインパーク湖南』では、その一つの試みとして「菜の花プロジェクト」との協力を行っています。『キッズデザインパーク湖南』は、2009年1月24日、全国3つ目のキッズデザインパークとして、コンセプトショップ&ギャラリー「えほんの森」と共に滋賀県湖南市、アイフルホーム湖南店でオープンしました。

菜の花プロジェクトがもたらす地域との紲

休耕田や転作田に菜の花を植えて、菜たね油をとり、その菜たね油を料理や学校給食に使う。そこで出た廃食油は回収し、石けんや軽油代替燃料にリサイクルする。
また、搾油時に出た油かすは菜の花の栽培の肥料や家畜の飼料として使うといったように、菜の花を少しも無駄にすることなく循環サイクルをつくろうという活動が始まりました。これが「菜の花プロジェクト」です。毎年菜の花サミットも開かれており、国のバイオマス推進の立場からも大変大きな注目を集めています。
すでに全国44都道府県で菜の花プロジェクトが動いていますが、そのきっかけをつくったのが滋賀県の琵琶湖の水質改善プロジェクトの頃から中心的に環境保全活動を行ってきた、現在菜の花プロジェクトネットワーク代表の藤井絢子さんです。


バイオディーゼル燃料で車を走らせる

最近では廃食油からディーゼルエンジン燃料(バイオディーゼル燃料、BDF)をつくることができるようになったことで、菜の花で車を走らせることもできるようになっています。菜たね油で動かした車の排気ガス中にはSOx(化石燃料が燃えるとき発生し、ぜん息や酸性雨の原因になる)が発生せず、CO2や黒煙も軽油より少ないことがわかっています。さらに、石油という化石燃料を使わなくてもすむため、地球温暖化対策としても注目を集めています。

キッズデザインパーク湖南では、資源循環サイクルを体験学習できる「菜の花ワークショップ」として、家庭で出た廃食油をバイオディーゼル燃料(BDF)に精製する過程をお子様にも分かりやすく解説するバイオディーゼル燃料作りや、その燃料で走るバイオディーゼルカーの試乗会をオープンイベントで開催しました。


地域の循環が、環境問題を解決する力に

菜の花が、油、石けん、肥料、エンジン燃料などに変身しながら循環して、また、菜の花として咲き誇る。小さな地域の循環が、各地に広がることで、環境問題を解決する力となって活躍し始めているのです。
アイフルホームではこの菜の花プロジェクトを支援し、キッズデザインパークを菜の花プロジェクトの一つの拠点にしていく予定です。

キッズデザインパーク湖南では、ご来場されたお子様に参加してもらい、菜の花の苗を植えた「みんなのガーデン」を設けています。「みんなのガーデン」では、子どもの体験学習の一環として、菜の花の苗を子どもたちが実際に植え、自分が植えた苗が分かるようにプレートに名前を書いてもらいました。自分の手で植えた苗が生長し、やがて花を咲かせ、実を付ける。その成長過程を観察していく中で、生活と庭、自然が一つになった暮らしを体験していただきたいと考えています。


家族の絆やぬくもりを深める

『キッズデザインパーク湖南』では、子どもと一緒に自然の豊かさに触れて一緒に成長する新しい「庭」や、アンパンマンで有名な、創業100年の絵本・知育玩具の老舗フレーベル館との共同運営によるコンセプトショップ&ギャラリー「えほんの森」や、地域独立の資源循環システムを目指す「菜の花プロジェクト」活動との協力といった活動に取り組んでいます。

年間を通じて自然の大切さを学び、自然とふれあいながら環境問題への取り組みを考える。また、絵本を活用して家族の絆やぬくもりを深めて頂きたいと願っています。