自分の好みは、和風なのか、洋風なのか。クラシカルな印象の伝統的なデザインが良いか、それともモダンな印象のデザインが良いか。
まず自分にあった外装デザインは何かを決め、大きな方向感を作ることが大切です。そして、その方向感にそって、統一感のあるデザインに仕上げることが、いつまでの飽きのこない、自分のスタイルにあったデザインをつくるポイントです。
外装デザインを考える上で大切なことは、周りの環境や街並みとの調和です。
調和した外装デザインをつくるために、何度か、自分の家を建てる敷地までの道のりを歩いてみましょう。道のりを歩いてみて、そこに見える我が家を想像してみてください。
もし住宅会社のカタログ等で自分が気に入ったデザインがあるのなら、少し離れたポイントから、そのカタログの外装デザインと風景を重ねてみて、バランスを確かめるのも良いでしょう。
堀や家の形、色や窓はどんな表情が素敵か、どのように迎え入れてくれたら気持ちよいかを考えてみれば、自分らしい住まいの形が見えてくるはずです。
窓などの開口部をどうするかは、住まいをデザインする上でとても大切なことです。
太陽の光や自然の風がどのように室内に入るのが気持ち良いか。太陽や風の動きをよく観察して、どの場所に、どれくらいの大きさの窓があると、快適な暮らしになるかを考えてみましょう。
通風計画は、春・夏の風をうまく取り入れ,冬の風をカットするように計画することが必要です。
外装デザインを決める上で大切な窓の設計は、光と風を取り込み、快適な暮らしを設計する上でも大切なポイントです。
屋根や外壁などに使われる外装材の色と素材は、建物の表情を形作る大切な要素。我が家と街並みとの調和をはかるには、外装材の色と素材を周囲と同系統にまとめることがポイントです。
一方、自分らしさを表現するにはアクセント部分がおすすめ。ドアの色・窓のデザイン・コートラインなどの選び方ひとつで、建物の表情は大きく変わります。調和を考えた方向性と細部へのこだわりを両立させることが外装選びのポイントです。
外装デザインの印象を決める要素である屋根材や外壁材にはたくさんの種類があります。
屋根材の場合、一般的なのはストレート瓦と呼ばれる、軽量でしかも丈夫で長持ちする高耐久な屋根材です。また陶器瓦には根強い人気があり、色あせや劣化が少なくメンテナンスコストが削減できるメリットがあります。
外壁材では、窯業系サイディングの外壁材が一般的ですが、タイル系やセメント系、塗り壁など多種多様な種類があります。
それぞれがもっている質感や色合いなど選択基準となりますが、風雨にさらされる外壁材の場合、経年劣化の少ない材料ほどメンテナンスコストを抑えられますから、そのあたりも十分に検討する必要があります。