離乳食を始めてから2ヶ月くらいが経ち、食べ物を上手にゴックンと飲みこめるようになったら次のステップへ進みます。この次のステップが「離乳食中期」です。
ここでは離乳食中期の特徴や、離乳食初期から中期へスムーズにステップアップするために役に立つ情報をご紹介します。
離乳食中期の特徴とは
離乳食中期は、口をもぐもぐと動かして口に入れた食べ物をつぶして食べる時期で「もぐもぐ期」とも言われています。上手にもぐもぐする練習と、1日2回の食事のリズムをつけていきたい時期です。
離乳食中期の特徴を表にまとめてみました。初期の頃と比べてどのように変化しているかなと考えながら確認してみてくださいね。
離乳食中期の目安時期 | 生後7~8ヶ月頃 |
離乳食の回数 | 1日2回 |
離乳食:ミルクの割合 | 3:7~4:6 |
離乳食の形状・固さ | 絹ごし豆腐くらい |
赤ちゃんの口の動き | 舌が前後だけでなく、上下にも動くようになる |
離乳食中期をスタートする目安3つ
- 生後7ヶ月を過ぎた
- 離乳食を始めてから2か月くらい経ち、2回食のリズムがついてきた
- 口をとじて上手にゴックンできるようになった
離乳食中期の進め方・与える順番は?
離乳食中期は様々な野菜や、白身魚が食べ慣れた頃です。口を閉じて食べ物をつぶせるようになる練習を目的とします。
今までトロトロのポタージュ状だった離乳食を、おかゆなら7倍粥~5倍粥程度、野菜や魚はみじん切りにして、形状を変えていきましょう。そうすることでモグモグする練習をしていきます。
ただ、一気に形状を変えると赤ちゃんはビックリしてしまうので、まずはトロトロとみじん切りを混ぜ合わせたものを用意してみたりと、徐々にステップアップしていくことをオススメします。
離乳食を与える時間は?
1日の授乳時間の2回を離乳食の時間にしましょう。離乳食の間隔は4時間はあけて、お腹が空いている状態を作るとスムーズです。2回目の食事は寝る前にしっかり消化できるように19時までにすませましょう。
そしてなるべく毎日同じ時間帯に離乳食の時間を作り、食事のリズムを整えることをオススメします。そうすることで空腹になるリズム、眠くなるリズムが整っていきますので、離乳食だけでなく「子育て」が少し楽になりますよ。
離乳食中期のオススメレシピ!
離乳食中期の赤ちゃんにオススメのレシピをご紹介します。それぞれポイントがありますので、参考にしてみてくださいね。
ほうれん草の白和え
鉄分補給ができるオススメレシピ!葉物が苦手な赤ちゃんも豆腐と合わせると食べやすくなります。
材料
絹ごし豆腐 | 30g |
ほうれん草(葉の部分) | 1/2束 |
かつお昆布だし | 大さじ1 |
作り方
- 豆腐を2~3分茹でたら、ザルにあげて水切りをする
- ほうれん草を茹でて、細かくみじん切りにして再加熱する
- 豆腐をつぶしながらほうれん草と混ぜ合わせる
- 最後にかつお昆布だしで和えたら完成!
白身魚のみぞれ煮
ボソボソと食べにくい魚はとろみをつけたり、水分の多い食材と合わせるのがポイント!
今回はかつお昆布だしをたっぷり含んだ大根と合わせてみました。
材料
白身魚 | 15g |
すりおろした大根 | 15g |
かつお昆布だし | 60cc |
作り方
- 白身魚をゆがいて細かくほぐす
- 鍋にすりおろした大根とかつお昆布だしを加えて、ひと煮立ちさせる
- 鍋に白身魚も加えて、1分加熱したら完成!
バナナきんとん
赤ちゃんが好む一品!これさえあればご機嫌になれる鉄板メニューもレパートリーに加えたいですよね。便秘に効果的なサツマイモと赤ちゃんの大好きなバナナを合わせた一品です。
作りやすい分量で載せているので、少し多い仕上がりになります。食べる分だけ分けて残りはストックしたり、ママが一緒に食べてもいいですね。
材料
バナナ | 1/2本 |
サツマイモ | 中1/4程度 |
作り方
- サツマイモの皮をむき、蒸すかレンジでチンをして加熱する
- バナナの皮をむき、適当な大きさにカットしたらレンジで20~30秒程度加熱する
- サツマイモとバナナを和えたら完成!
離乳食中期によくある悩みQ&A
離乳食初期から中期にステップアップすると、今までとは違った悩みと出会います。この時期から離乳食がうまく進められないと悩むママがグンと増えますので、うちの子だけ…なんて悩まなくても大丈夫!
ここでは、そんな離乳食中期によくある悩みをいくつかご紹介します。
1回目の食事と2回目の食事は同じメニューでもいい?
理想を言えば、違うメニューを用意したいところですね。ただ、まだ1回に食べる量が少ないので、まとめて調理をしてストックするママも多いかと思います。そんな時は同じ食材を使っても、組み合わせを変えて、赤ちゃんが飽きない献立にしてみましょう。
例えば午前はお味噌汁に使っていた食材を、午後はとろみをつけてご飯にかけてあげてみてください。同じ食材でも仕上げ方をを変えるだけで、全く別の料理になりますよね。このアイデアは覚えておいて損はないですよ。
母乳ばかりになってしまい、離乳食が進みません。
授乳と離乳食の時間を見直してみましょう。離乳食の直前には母乳は与えず、時間をあけて空腹状態を作ることがポイントです。先に離乳食を与えて、離乳食が終わったあとに母乳を与えるようにしましょう。赤ちゃんの機嫌がいいからと母乳ばかり与えていると、なかなか離乳食は進むことができません。少しずつ、無理のない範囲からメリハリをつけましょう。
食べムラが気になる。あまり離乳食を食べてくれません。
食べてくれない理由のひとつとして考えられるのが、離乳食中期になると、離乳食の形状が裏ごしからみじん切りになります。この時期を「移行期」と呼ぶのですが、この移行期に今までとは違う食感にビックリして戸惑い、食べムラや食べてくれないという状況に繋がることがよくあります。なので焦らなくても大丈夫!
もし、食べてくれないことがあったら、食べてくれていた裏ごしの形状に一度戻してみましょう。裏ごしが食べられるのであれば、その中に少量ずつみじん切りを混ぜ合わせて、少しずつみじん切りの食感に慣らしてあげることで解決することも多いですよ。試してみてくださいね。
まとめ
離乳食は教科書通りに進みません。遅かれ早かれ、どこかでつまずくタイミングがやってくるものです。食べてくれない日は「そんな気分のときもあるよね、また明日食べようね」と笑顔で切り替えましょう。
離乳食で大切なのは、ママの笑顔です。ここでお伝えしたことはあくまで目安。赤ちゃんのペースに合わせて、ママは気持ちを楽にして進めてくださいね。