生まれたばかりの赤ちゃんとの毎日は、思った以上に慌ただしく過ぎていく…と感じる方も多いのではないでしょうか。そんな時でも手軽にできる赤ちゃんとのコミュニケーションとして、ベビーマッサージで育児の疲れをリフレッシュしてみませんか。
ベビーマッサージってどんなもの?
ベビーマッサージとは、赤ちゃんと見つめあい、語りかけなどのスキンシップを通して絆を深めていきます。心地よい皮膚刺激が子どもの情緒を安定させることにつながり、代謝も高めてくれます。触れ合うことで、オキシトシンという脳内物質が出ることにより、幸せ気分を高めてくれるのです。赤ちゃんはもちろん、マッサージを行う側もストレスが軽減できるのでお互いにいいこと尽くしなのです。
マッサージというと、しっかりもみほぐしたりきちんとした方法が決まっているのでは?と不安に思う方もいるかもしれませんが、ベビーマッサージは「タッチケア」と言われる場合もあり、特に難しいテクニックや道具は必要ありません。
実際に私も子どもと体験したことがありますが、とても簡単にできて自宅でもおむつ替えや授乳後、着替えの前後など気軽に行うことができました。
ベビーマッサージに必要なもの
- 普段使っているオイル(植物性のものなど肌に合うもの)
- バスタオル
- 赤ちゃんのお気に入りのアイテム(ぐずってしまった時のために)
- 飲みもの(親子ともに)
ベビーマッサージはいつから?
ベビーマッサージを開始する時期は、生後2~3ヶ月が適切と言われています。新生児の頃は皮膚が薄く、刺激に慣れていないためとてもデリケートです。オイルを使ったマッサージは避け、スキンシップや手足などの部分的なマッサージから始めてみましょう。
ベビーマッサージは1回10~15分を目安に行いましょう。長時間のマッサージは赤ちゃんが疲れたり飽きてしまいます。基本的には1日1回行うのがおすすめですが、ご機嫌に合わせて部位別に行うなど1回の時間を短くするなど臨機応変に調整してください。子どもが嫌がらなければ幼児と言われる3~5歳頃まで、親子のコミュニケーションとして続けられます。
ベビーマッサージの効果
赤ちゃんとのベビーマッサージでは、様々な効果が確認・期待されています。
- 母子の愛情・愛着形成を強化し、絆を深める
- ママの育児不安や育児ストレスの軽減、リラックスの効果
- 赤ちゃんの副交感神経が優位な状態となり、心理・精神的効果
- 赤ちゃんの全身に刺激を与えて、脳の発達や運動神経などのさまざまな器官の発達・成長をサポートする可能性がある
ベビーマッサージのポイントとやり方
ベビーマッサージにはいくつかの方法がありますが、ポイントを押さえているものの中から、自分に合ったやりやすい方法でマッサージするのが良いでしょう。
マッサージ方法のポイント
ベビーマッサージをやる上での共通のポイントを紹介します。
- 手のひらを広げて優しくなでる
- 指先を使って軽くマッサージしたり、トントンと軽くたたくようにしましょう
- 文字を書くような動きで腕や足をマッサージする
ベビーマッサージの部位別のやり方
脚
軽く脚のストレッチを行う
手にオイルをつけて太ももから足先まで優しくゆっくり撫でてほぐす
親指から小指にかけて指を一本ずつ軽く引っ張って伸ばします
腕
オイルを手につけて肩から腕をゆっくりマッサージする
手のひらは円を描くように撫で、優しく握る
お腹
胸の中央に両手を置いて、手のひら全体でハートを描くようにマッサージする
力を入れないように優しく時計周りにクルクルと撫でる
お尻
赤ちゃんをうつ伏せにし、優しく円を描くようにマッサージする
片足ずつかかとをお尻につけ、最後に足を伸ばしてなでおろす
背中
肩から肩甲骨の周り、背中、腰を両手で撫でおろすようにマッサージする
手を丸めて力を入れずに軽く上から下に叩く
ベビーマッサージの際に気を付けること
授乳後や食後すぐは控える
食後に内臓部分を刺激することはおすすめできないため
いつもと様子が違う時は控える
- 予防接種後:副作用などが出る危険性が増す恐れや注射したところが腫れてしまう恐れがあるため
- 肌にトラブルがある時:直接触れて行うため、子どもによっては皮膚があれてしまう可能性があるため
- 体調が優れない、機嫌が悪い時:心地よく感じられないため本来の効果が得られない
赤ちゃんの首がすわっていない
身体に大きな負担をかけるだけでなく、うつ伏せにすると危険なため
心臓から遠い足から始める
赤ちゃんのマッサージは心臓から末端に血液を送り届けるイメージで行うため
爪は短く切り、貴金属などは外す
赤ちゃんのデリケートな皮膚を傷つけないようにするため
髪の毛がかからないようにまとめておく
マッサージの後は水分補給をする
新陳代謝が上がるので、母乳やミルク、白湯やお茶などを与えましょう
赤ちゃんの肌の保湿
乾燥しやすい赤ちゃんの皮膚を保護するため
おむつ姿で行うこともあるので、寒くならないように注意
(ベビーオイルはマッサージを行う人の手であたためてから塗ることも忘れずに)
部屋の温度は季節に応じて過ごしやすい温度にしておく
無理に動かさない
マッサージ中に無理に引っ張ったり伸ばしたりしてしまうと、股関節脱臼の原因になるため
ベビーマッサージで気になること
ベビーマッサージをするのに資格は必要?
ベビーマッサージは資格の必要なく誰でも行うことができます。赤ちゃんと気軽に触れ合ってスキンシップをとっていきましょう。
初めてで心配という方は、ベビーマッサージの教室などに行くのもおすすめです。ベビーマッサージ教室はお住まいの地域の児童館や支援センターなどで行っていることもありますので、情報をチェックしてみましょう。私は初めてのベビーマッサージは、出産した産院でベビーマッサージ教室に参加しました。月齢の近いママ友と交流も出来て、ママのリフレッシュにもなりました。
協会などが認定する、ベビーマッサージの認定資格も存在しています。
もっと詳しく知りたいという方は、講座を受講して資格を取得するのもおすすめです。
洋服を着てマッサージしても良い?
ベビーマッサージは服の上からでもOKです。服の上から手をすべらせると、摩擦が強く生じますので、優しくマッサージすることがポイントです。
皮膚疾患があってもベビーマッサージしても良い?
優しくマッサージを行うことや症状のひどいところは避けて行うなどの工夫は必要になります。個人差が大きいところなので、かかりつけの医師に確認してからマッサージを行うのが安心です。
どんなオイルが良いの?
デリケートな赤ちゃんの肌に使うものですので、天然由来成分で作られたオイルなど肌に優しいものを選びましょう。お子様との肌の相性の良いオイルを選んで使用してください。マッサージを始める前には必ず毎回パッチテストを行って使用しましょう。(同じオイルでも赤ちゃんの体調によって反応が異なるため)
オイルを使用しなくてもできますか?
オイルを使用しなくても可能です。摩擦に気を付けて優しい力でマッサージをしてあげてください。オイルではなく、滑りの良いものであれば、ベビークリームなどでも可能です。
赤ちゃんとのスキンシップを楽しもう!
ベビーマッサージを通して、スキンシップをとることで赤ちゃんも大人もリラックスできる時間が過ごせるのではないかなと思っています。ゆったりした気持ちでマッサージをしながら、歌を歌ったり、赤ちゃんに話しかけるなどして無理なく楽しいコミュニケーションを行いましょう。
ぜひ気軽にいいこと尽くしのベビーマッサージを体験してみてください。