キッチンや浴室など、水回りで気になるのが「水垢」。毎日掃除しているのに?と思っていませんか?そんな時はクエン酸が効果的です!
クエン酸の効果を知って、家中の水垢をスッキリきれいに落としましょう。水垢を落とす効果的な方法をご紹介します。
クエン酸ってなに?水垢はなぜできるの?
クエン酸とは
クエン酸(枸櫞酸)とは、レモンなどの柑橘類や酢に含まれる酸性成分です。自然由来のもので安全性も高く、掃除などに使う際も安心です。子育て家庭にも嬉しいですね。
また、水に溶けやすい性質のため、水垢や石鹸カスの汚れなどのアルカリ性の汚れを酸性のクエン酸で中和して簡単に落とせるので効果的です。
一方、掃除の際にクエン酸と並んでよく目にするものに、「重曹」があります。
重曹は、クエン酸と同じく自然由来のものです。炭酸水素ナトリウムのことで、ベーキングソーダとも呼ばれています。掃除の時だけではなく、お菓子を作るときの材料としても聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
そんな重曹ですが、クエン酸とは違い、成分は弱アルカリ性です。手あかや皮脂汚れなど、酸性の汚れを落とすのに効果的です。また、焦げ付きといった汚れを落とすのにも効果的です。
- クエン酸=水垢や石鹼カスなどの汚れ
- 重曹=皮脂汚れや焦げ付きなどの油汚れ
と覚えておくと便利です!
なぜ水垢ができるのか?その原因とは
毎日掃除をしていても、気づいたらできている水垢。水垢はなぜできるのでしょうか?水垢ができる仕組みや原因についてみていきましょう。
水垢の原因は、なんと水道水なんです。
水道水に含まれている、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が固まったものが、水垢です。水が蒸発して、このミネラル分が残って溜まっていくと、あの白いうろこ状の汚れになるのです。
このミネラルが固まってできた水垢は、金属の元になるものです。溜まれば溜まるほど蓄積して落ちにくい頑固な汚れとなります。そうなる前に、水垢対策にクエン酸を利用して汚れを落としましょう。
クエン酸を使った水垢の落とし方
クエン酸をつかった水垢の落とし方をご紹介します。身近に準備できるもので、家中の様々な場所の手入れをすることができます。
頑固な汚れには、主に、クエン酸パックと呼ばれている、クエン酸スプレーとキッチンペーパーでできる方法がおすすめです。
鏡
- クエン酸スプレーを鏡に吹きかけ、その上からキッチンペーパーを貼り、さらに上からラップを貼る(クエン酸パック)
- 2~3時間放置
- 水でよく洗い流す
- よく水気をきって、水分をクロスなどで拭き上げる
シンク
シンクがステンレス製の場合には、クエン酸で水垢を落とす事ができますが、シンクの素材が大理石の場合には、クエン酸を使用しないようにしましょう。
- シンクにクエン酸スプレーを吹きかけ、その上からキッチンペーパーを貼り、さらに上からラップを貼る(クエン酸パック)
- 30分~2時間程度置く(汚れの程度で時間を調整する)
- 貼り付けていたものを剥がし、スポンジで擦って洗う
- 水でよく洗い流す
- よく水気をきって、クロスなどで拭き上げる
蛇口
- 蛇口にクエン酸スプレーを吹きかけ、その上からキッチンペーパーを貼り、さらに上からラップを貼る(クエン酸パック)
- 2~3時間程度置く
- 貼り付けていたものを剥がし、メラミンスポンジ等でこすって洗う
- 水でよく洗い流す
- よく水気をきって、クロスなどで拭き上げる
グラス
- ボウルにクエン酸小さじ1と水400mlを入れ、混ぜてよく溶かす
- グラスをボウルに入れ、1時間程度つけ置きする
- ぬるま湯で、クエン酸を洗い流す
- 食器用洗剤で洗う
- よく水気をきって、クロスなどで拭き上げる
お風呂(お風呂の床の水垢や石鹸カスの掃除)
- お風呂の床にクエン酸スプレーを鏡吹きかけ、その上からキッチンペーパーを貼り、さらに上からラップを貼る(クエン酸パック)
- 2~3時間程度置く
- 貼り付けていたものを剥がし、ブラシなどで擦って洗う
- 水でよく洗い流す
- よく水気をきって、クロスなどで拭き上げる
クエン酸で掃除する際の注意点
不向きなもの
クエン酸は、酸性の汚れを落とすことには不向きです。皮脂汚れや油汚れなどの酸性の汚れには、先ほどご紹介しました、重曹を使って掃除することが効果的です。
使用NGなもの
クエン酸は、鉄などのさびやすい金属や、大理石などの石材には使用NGです。
鉄などはサビができる原因となり、大理石は表面が溶けてツヤが消えてしまう原因になるので、使用しないように注意しましょう。
キッチンや洗面所など、ステンレス部分にクエン酸を使用する場合は、最後にしっかりと水で流し、必ず水拭きするようにしましょう。
混ぜたらいけないもの
クエン酸は、塩素系の製品と混ぜたり一緒に使用すると有毒ガスが発生します。とても危険ですので絶対にやめましょう。
水垢と湯垢の違い
水垢と湯垢は同じものと思いがちですが、実は全く違う性質のものです。
水垢は水道水に含まれるミネラルが固まったものです。それに対して、湯垢はシャンプーや石鹸などに含まれる脂肪酸が、水道水に含まれるミネラルと結合したものなのです。
とは言え、見た目だけで水垢と湯垢を見分けるのは、なかなか難しいです。
もし、水垢を落とそうと掃除しているのに、なかなか落ちない場合は、湯垢の可能性があるので注意してみてみましょう。
なお、湯垢は酸性の汚れです。重曹やアルカリ性の洗剤で落とすのが効果的です。
車の水アカもクエン酸で落とせる?
風雨に晒されている車の場合の汚れは白いウロコができる水垢とは異なる原因による汚れの場合があります。汚れの原因が異なれば、汚れを落とす方法も異なってきます。
車の場合には、水性の汚れ(雨や水たまりなどの空気中の水分と空気中のほこりが付着して乾燥して残った汚れ)と油性の汚れ(車のワックスやコーディングなどの油分によって生じる汚れ)が主に考えられます。
水性や油性の汚れの場合には、アルカリ性の汚れを落とすクエン酸は向きませんので、カーシャンプーなどの中性洗剤を利用するのが良いでしょう。
クエン酸スプレーの作り方
必要な材料・手順
・クエン酸 小さじ1.5
・水 200ml
・スプレーボトル
スプレーボトルに、クエン酸と水を一緒に入れて混ぜ合わせれば完成です!
便利な使い方
・効果を高めたいときは、水ではなく、40℃くらいのお湯と混ぜる
・クエン酸の量を調節し、汚れの程度に合わせて作り変える
なお、クエン酸の濃度は2%濃度程度でも、pHはおよそ2程度になります。
クエン酸は弱酸性ですが、比較的強い酸性になります。
また、水道水を使って手作りしたクエン酸スプレーは、不純物が含まれた水を使用しているため、腐ってしまう可能がありますので、1~2週間ほどで使い切ることをおすすめします。
なお、水道水ではなく、不純物が除去されている精製水を利用すれば、腐りにくくなります。しかし、空気中の雑菌に触れたり、混入することによって腐ってしまう可能性は残ります。
市販のおすすめクエン酸スプレー 5選
シャボン玉石けん クエン酸
¥550
洗濯洗剤などでも人気のシャボン玉石けんから出ているクエン酸です。
粉末タイプで、クエン酸スプレーをつくるだけでなく、粉をふりかけて水を流す使い方や、スポンジに振りかけて擦る使い方もおすすめです。掃除だけでなく、洗濯にもつかえるので、用途も広くて経済的です。
レック 激落ちクエン酸 泡スプレー 400ml
¥520
泡のスプレータイプなので、汚れに密着して掃除効果も高くなります。浴室の壁や鏡など、壁面の掃除に便利です。トイレの便器の黄ばみにも効果的で、消臭にもなります。
界面活性剤を使っていないので、2度拭きが不要なのが嬉しいですね。
カネヨ石鹸 マルチクリーナー ナチュラル暮らし クエン酸クリーナー
¥500
液体スプレータイプのクエン酸です。
界面活性剤、漂白成分、アルコールを使用していません。おしゃれなデザインのボトルなので、お部屋に置いてもインテリアの邪魔をせず馴染みます。
木村石鹸 ECO FRIEND クエン酸
¥770
1kgの大容量タイプの粉末のクエン酸です。
オーストリア産のクエン酸を使用しています。食用ではないですが、食品添加物グレードのクエン酸のため、ペットや赤ちゃんのいる家庭でも安心して使用することができます。
パッケージがアルミクラフト袋なので、空気や湿気を防ぐことができ、長期保存が可能です。
ミヨシ クエン酸330g
¥495
無添加石けんでおなじみのミヨシの粉末のクエン酸です。
防腐剤、添加物が無添加で安心です。コーヒー豆が入っているようなシンプルでおしゃれなパッケージです。ジップで閉じるタイプなので、保存もしやすくおすすめです。
まとめ
クエン酸は、安心安全で家中の水垢をピカピカにできる、強い味方のアイテムです。
あまりに蓄積してしまって簡単には落ちない場合には、プロのハウスクリーニングや清掃のサービスに依頼する解決法もありますが、水垢汚れはクエン酸で比較的手軽に落とせますので、こびりついて落ちなくなる前に、普段から綺麗に予防しましょう。
アルカリ性の汚れには「クエン酸」です!水垢スッキリ、気分もスッキリで、気持ちの良い毎日にしましょう。