戸建ての建築を検討している場合、まずは土地探しから始めなければなりません。インターネットにはたくさんの土地情報が掲載されており、気軽に土地探しをすることが可能です。
しかし、気軽に土地探しができるとはいえ、実際はどのように探したら良いか分からず、悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インターネットを活用した土地探しのコツをご紹介します。
土地情報サイトの特徴を知ろう
土地情報が掲載されているサイトは主に2種類あります。土地を探す際には、まず各サイトの特徴をおさえておくと良いでしょう。
不動産ポータルサイト
不動産ポータルサイトでは、複数の不動産会社の土地や物件が、まとめて検索できます。
ポータルサイトは情報量が多く、希望条件に合った土地が見つかりやすい点がメリットです。
不動産会社のサイト
もう1つは、不動産会社が直接運営しているサイトです。
もし、家を建てたいエリアがある程度決まっている場合は、地元密着型の不動産会社のホームページを見てみましょう。そのエリアに特化した詳しい情報を得ることができます。
サイトの検索機能を活用しよう
各サイトに設けられている「検索機能」を活用することにより、希望に合った物件がより探しやすくなります。
まず検索条件に、地域・地区、土地の広さ、価格帯などの基本条件を入力して調べてみましょう。
次に、「こだわり検索」などの名称で設けられている詳細検索を利用してみましょう。
「小学校へ徒歩10分以内」「南道路向き」「複数路線利用可」など、希望が多くある条件があらかじめ選択肢として用意されています。選んだ条件すべてにチェックを入れて検索を行えば、より希望に近い土地を見つけやすいでしょう。
「どんな土地が良いのかまだ決めきれていない」という方も、一度検索機能を使用してみてください。自分の希望がより明確になり、土地探しがしやすくなるかもしれません。
また、土地探しから建築までの家づくりの流れをシミュレーションできるサービスを提供している、ハウスメーカーのサイトもあります。
ただし、インターネット上の情報だけで土地を決めてしまうのは避けましょう。実際の状態とサイト上のイメージは、必ずしも同じとは限りません。やはり最終的には、その土地に足を運び、目で見て確かめることが大切です。
土地物件情報の見方を知っておこう
土地の情報には専門用語も多く、不動産について詳しくなければ見てもよく分からないと感じる方もいるでしょう。以下の不動産用語やその意味を覚えておくと、土地情報の理解が深まるはずです。
建ぺい率・容積率
建ぺい率とは、土地全体の面積に対する建築面積の割合を指します。また容積率とは、土地全体の面積に対して建物の延べ床面積がどれくらいになるかの割合です。
いずれも上限ですから、「建ぺい率・容積率以内の面積」を守って建築計画を立てることになります。
接道
その土地がどのような道路に接しているかを指します。例えば、「南側、幅員5.5m県道へ接道」と掲載されている場合は、「土地の南にある幅5.5mの県道に隣接している」と解釈しましょう。
住宅を建築する際には、幅員4m以上の道路に敷地が2m以上接していることが必要です。しかし、接する道路の幅員が4m未満の場合は、原則的には、道幅の中央から2m離れた位置が道路の境界線とみなされます(いわゆる「みなし道路」または「法42条2項道路」)。
この場合、将来的に4mの道路の幅員を確保する為、建物を後退(「セットバック」)して建てなければなりませんので、注意が必要です。
建築条件付き土地
「建築条件」とは、「土地の売り主が指定する建築業者に依頼し、定められた期間内に契約を締結する」という条件を指します。あらかじめ建築業者と契約期間が指定されており、それを条件に販売される土地のことです。
この場合、事情があって契約できないまま期限を過ぎてしまったり、そもそも契約しなかったりした場合、土地購入は白紙に戻ります。
おわりに
今回は、インターネットで土地を探すときに試したい検索のコツや、物件情報の見方についてご紹介しました。もちろん、最終的には土地を実際に見て決めることが一番ですが、インターネットを上手に活用して選択肢を把握することも大切です。まずは気軽にインターネットで土地の情報を調べてみてはいかがでしょうか。