さわやかな香りが特徴的なハッカ油。メントールという成分を含んだ万能精油で、紀元前4,000年という昔から人々の生活に取り入れられてきました。
ドラッグストアや通販でも手軽に購入することができるハッカ油。ハッカ油の便利な使い方と注意点を解説します。
ハッカ油とは?
ハッカ油とは、ハッカソウというミントを乾燥させて抽出した植物油です。
主成分でもあるメントール由来の清涼感がある香りが特徴で、消臭効果や虫除け効果、リラックス効果があるとされています。天然由来成分のため安心して使用することができ、日常生活のさまざまな用途で活躍しているアイテムです。
ハッカ油は近くのドラッグストアや薬局、またAmazonや楽天などの通販サイトから購入することが可能なので、きちんと注意点を知っていれば日常的に使いやすい精油のひとつです。
ハッカ油がもたらすメントールの効果
ハッカはメントールを多く含むと言われています。メントールには殺菌、抗菌、カビ防止効果があり、古くから人々の生活に取り入れられてきました。現在でも万能アイテムとしてさまざまな場面で活用されています。
抗菌効果
メントールには抗菌作用があると言われています。洗濯物の生乾き防止や防腐剤として使用することが可能です。
消臭効果
ハッカには消臭効果もあり、消臭スプレーとしても役に立ちます。キッチンの排水溝やゴミ箱、車内や玄関の臭いが気になったとき、トイレの芳香剤としても使うことができます。
虫除け効果
ハッカ油には虫が苦手とする成分が含まれているので、蚊やカメムシなど虫除けとしても効果が発揮されます。また、ゴキブリやクモなどの害虫対策としても効果的です。
網戸や玄関先にさっと吹きかけたり、虫除けスプレーとしても使用したりすることができます。
ただし、ハッカ油は殺虫効果があるわけではないので、虫除け対策として使うようにしましょう。
リラックス効効果
ハッカ油には気持ちをリラックスさせてくれる効果もあるといわれています。枕元にハッカ油スプレーを吹きかけると、爽やかなにおいに包まれてリラックスできます。また、お風呂の入浴剤としても使えるので、お風呂でリラックスして過ごすのも良いですね。
清涼感
ハッカ油のさわやかな香りは清涼感を与えてくれるので、体感温度を下げるために使うことが可能です。また、仕事中や勉強中に集中力が切れてしまったという場合や、乗り物に酔うかもしれないという場面でも、清涼感を味わうことで気分をスッキリさせることができます。
ハッカ油の便利な使い方10選!
虫除けや消臭効果、リラックス効果など、さまざまな効果を発揮してくれるハッカ油。ハッカ油の便利な使い方をご紹介していくので、ぜひ参考にされてください。
蚊対策!虫除けスプレー
夏場に出る厄介な虫といえば、蚊ですよね。そんな蚊よけとしても有能なハッカ油。多くの害虫はハッカ油の香りを嫌うので、虫除けスプレーとして使用するのがおすすめです。ハッカ油で作った虫除けスプレーを身体に吹きかけて、虫がよってくるのを防ぎましょう。
【準備するもの】
- ハッカ油・・・3~4滴
- 無水エタノール・・・10ml
- 水・・・90ml
- スプレー容器(ポリスチレン製ではないもの)
【作り方】
スプレーボトルに無水エタノールとハッカ油を入れてよく混ぜます。
よく混ぜたら水を入れてふたを閉じ、全体的によく混ざれば完成です。
虫の侵入を防ぐ網戸スプレー
虫の侵入経路でもある網戸にスプレーを吹きかけておくのもおすすめです。網戸以外にもキッチンやごみ箱、玄関先など虫が寄ってきそうな場所に使うこともできます。害虫を寄せ付けない爽やかな香りが虫を追い払ってくれます。
消臭!トイレスプレー
トイレの後のにおい、気になりますよね。市販のスプレーや芳香剤もありますが、消臭効果もあるハッカ油をぜひ使ってみてください。スプレーを吹きかけてサッと消臭することができます。
ゴキブリ撃退スプレー
極力見たくないゴキブリの存在。ハッカ油のさわやかな香りはゴキブリも嫌うので、ゴキブリ対策にもおすすめです。ただ、スプレーだと効果が期待できる期間が短くなってしまいます。ティッシュやコットンにハッカ油を3〜4滴垂らしたものや、小皿にハッカ油を数滴垂らしたものを、害虫の通り道になりそうな場所に置いておくとさらに効果が期待できます。
お風呂の入浴剤
ハッカ油はお風呂の入浴剤として使うこともできる優れものです。暑い時期はお風呂から上がったのに汗だくになっているということがありますが、メントールによる清涼感が身体を冷ましてくれます。
ただし、敏感肌の方は刺激が強すぎることがあるので、まずは1滴から試してみましょう。もしくはホホバオイルにハッカ油を垂らして混ぜたものをお風呂に入れるのもおすすめです。
【準備するもの】
- ハッカ油・・・2~3滴
- ホホバオイル(必要な場合)
【使用方法】
ハッカ油をバスタブに2から3滴垂らしてよくかき混ぜます。
敏感肌の人は、ホホバオイルにハッカ油を2から3滴垂らして混ぜたものを入浴剤として使用しましょう。
汗のにおい対策バーム
夏場は特に気になる汗のにおい。ハッカ油は汗をかくと流れてしまいます。そんなときは汗で流れてしまわないように、ハッカ油にワセリンを加えて作るバームを使いましょう。汗をかいても流れにくいので、虫除け対策にもなります。
【準備するもの】
- ハッカ油・・・5~6滴
- ワセリン・・・10g
- 密封容器
【作り方】
密封容器にハッカ油とワセリンを入れて、しっかりと混ぜましょう。これで完成です。
1週間から2週間を目途に使いきるようにしましょう。
香り長持ち!下駄箱消臭剤
家族が履いている靴が集まる下駄箱。独特なにおいが気になることはありませんか?
そんなときはハッカ油を使って消臭をしましょう。簡単に作ることができる消臭剤を作って玄関や下駄箱に置いておくと、消臭だけでなく虫除け対策としても役立ちます。
【準備するもの】
- ハッカ油・・・1~2滴
- 保冷剤
【作り方】
保冷剤を常温で溶かしておきます。保冷剤の中身を瓶に入れ、そこにハッカ油を1から2滴垂らして混ぜると完成です。保冷剤は蒸発して徐々に減ってしまいますが、水を足すと元に戻ります。
香りと抗菌のダブルパワー!洗濯用洗剤
何かと便利なハッカ油ですが、洗濯用洗剤としても使うことができるアイテムです。生乾きの嫌なにおいを防いでくれたり、香りを楽しんだりすることもできます。
洗濯用洗剤として使う場合は、「すすぎ」のタイミングで使いましょう。すすぎになったら洗濯機を一度とめて、クエン酸を大さじ2杯程度とハッカ油を数滴入れると洗剤として使用できます。
ただし、ハッカ油は油なので発火の危険性があります。ハッカ油がついた衣類を乾燥機にいれないように気を付けましょう。
夏も涼しいハッカアロマ
ハッカ油をアロマディフューザーに入れて使用することもできます。部屋全体に爽やかな香りが広がるので、スッキリしたいときはリビング、リラックスしたいときは寝室と使い分けをするのも良いですね。
体感温度を下げる清涼スプレー
年々、夏の暑さが厳しくなっている日本。体感温度を下げてスッキリできる市販の清涼スプレーやボディーシートを使う方もいるのではないでしょうか。そんなときに使えるのがハッカ油で作った清涼スプレー。首筋や腕、わきなどに使うとスッキリするでしょう。ただし、顔にかけるのはNGです。
人体への影響は?ハッカ油を使う際の注意点
さまざまな使い道がありとても便利なハッカ油ですが、ハッカ油を使う際に気を付けておきたいことがあります。安心して使用するためにも注意点を知っておくことが大切です。
肌の弱い方
原液をそのまま肌につけてはいけません。直接肌にはつけず、希釈して使うようにしましょう。肌が弱い方はかぶれてしまうことがあるので、入浴剤として使用する場合はまず1滴からはじめてみましょう。傷口や目、鼻の粘膜に触れると刺激になってしまうので注意が必要です。
赤ちゃん
赤ちゃんは肌が弱いので、赤ちゃんがいるご家庭で使用する際は注意しましょう。直接触ったり、口に入れてしまったりしないように置き場所にも配慮が必要です。
動物
人体にはほぼ悪影響を与えることがないハッカ油ですが、ペットがいるご家庭は注意が必要です。猫や鳥、小動物は嗅覚が鋭く、ハッカ油の香りが刺激になってしまう可能性があります。特に猫はハッカの成分が苦手で、病気になってしまうことがあります。
ペットがいるご家庭はハッカ油の使用を避けたほうが良いでしょう。
スプレーの材質に要注意
ハッカ油スプレーを作るときに最も注意しなければならないことは、スプレーボトルの材質です。ハッカ油に含まれるリモネンにはポリスチレンを溶かす性質があるので、ポリスチレン製のボトルは避けてください。
ガラス製のものが良いですが、ガラス製以外のものであればポリプロピレンやポリエチレン製のものを選びましょう。
ハッカ油の使い方を知り、日々の暮らしを快適にしよう!
ハッカ油は手軽に手に入り、さまざまな用途に使える万能アイテムです。スプレーやバームも、簡単に作ることができ、コスパも良いので、日常生活に取り入れやすいのも魅力的です。
ただし、使いすぎてしまうと肌荒れを起こしてしまったり、使いすぎて気分が悪くなってしまったりすることがあります。また、赤ちゃんやペットがいるご家庭は特に注意が必要です。
しっかりと注意点を知ったうえで、ご自分の家庭に合った方法を取り入れて、日々の暮らしを快適にしていきましょう。
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