アイフルホームでは、家づくりに興味のあるママを対象に、月に一度、オンラインイベント「おうちの学校」を開催しています。毎回、専門家の講師を招き、子育てしやすい家づくりについて、一緒に学んでいく講座です。
本記事では第12回目講座「後悔しない!プロが教える適材適所の収納」の開催レポート(2023.9.26)をお届けします。
担当は、講座企画および当日の司会進行を努めました、仙台りんです。
この日の登壇者は以下の通り。
■専門家講師:アイフルホーム商品部より(カッコ内は子どもの年齢)
小倉あずささん(2才) 大内優花さん(未婚、ひとり暮らし)
■司会進行: 仙台りん(8才、6才、4才)
小倉さん 実は今、おうち作りの真っ最中なんです。ショールームやインテリアショップに行ったり、壁紙を選ん だりと、楽しみながら進めています。
大内さん 仕事ではモデルハウスの設計などを担当しています。学生時代から10年以上ひとり暮らしをして、引っ 越しを4回経験しました。アイフルホームで日々研究していることと、さまざまな間取りの家に住んできた体験談から、皆さんのお役に立てる情報をお伝えしたいと思います。
家を建てることになったら考えたい!収納スペースの豆知識
おうち作りを終え、新築の家に引っ越して気づく失敗のひとつに、「収納スペースが足りなかった…」があります。
また、細かいものが意外と多く、どのように片付けたら良いか迷うことも。
三段ボックスのなど市販の収納家具を購入することもできますが、家具が飛び出てしまう、サイズが合わないなどの問題があり、引っ越し後に間取りに収まるものを見つけるのは意外と大変です。
今回は、おうち作りで間取りを考える段階で知っておきたい、適材適所の収納についてお伝えします。
皆さんの家には、物がどれくらいあるでしょうか?物の量に対して、収納できる容量が見合っていなければ、物であふれた家になってしまいます。まずは部屋ごとの物の全体量を把握することから始めましょう。
【ポイント①】今のおうちを見渡して物の全体量を把握しよう
リビング編
リビングを見渡してください。どのような収納家具がありますか?また、置き場が決まっていないものはありませんか? 普段の生活の中で、リビングで使うものは意外と多いです。保育園や学校からの配布物、文房具、印鑑、保険証、ノートパソコン、手帳、家計簿など、細かいものまで挙げればキリがありません。 特に子どもが小さいうちは、遊び、着替え、勉強などをすべてリビングで完結させている家庭も多く、物があふれがちです。
キッチン編
1日に何度も使うキッチン。
料理ですぐに使う食材のほか、ストック食品、家電など、それほど広くないキッチンにも、必要なものや置いておきたいものはたくさんあるはずです。
皆さんは、調理家電をいくつ持っていますか? 講座の参加者さんの回答では3個〜5個という答えが多かったですが、中には9個〜10個と教えてくれた方も。
炊飯器、電子レンジ、トースター、ケトル、コーヒーメーカー、ブレンダー、ホットサンドメーカー、ホットプレート、たこ焼き器、電気圧力鍋など、普段はしまってあるものも含めると、かなりの数になりそうです。
ストック食品も同様で、レトルト類、缶づめ、乾麺、各種調味料、子ども用のおやつ、箱で買ったペットボトルやお酒、冷蔵庫に入れず保管する野菜などがあります。
最近は防災に対する意識が高まっていることもあり、非常用の食料を多めに保管している場合もあるでしょう。 参加者さんの中には、「買った時のダンボールのまま、キッチンの隅に積み上げて置いてある」という方もいました。
これだけのものを、わずか数畳しかないキッチンにまとめて片付けるには、やはり計画的に収納スペースを確保することが大切です。
【ポイント②】あらかじめスペースを収納スペースを確保しよう
家づくりにおいて、間取り決めは非常に重要です。その後、理想的な快適生活を送れるかどうかは、動線や収納をどれだけリアルにイメージできるかにかかっていると言っても過言ではありません。 引っ越してから家具を買って収納スペースを作ることもできますが、大きいものをしまいたい、量が多い、などの場合は始めから収納スペースをを作っておくと便利です。 ここでは、意外と見落としがちな収納スペースの確保についてお伝えします。
リビング編
子どもが小さいうちは、朝から晩まで、生活のすべてがリビングで完結する家庭が多いです。それならば、個々の収納スペースをあらかじめ用意してはいかがでしょう。
小倉さん おすすめのひとつに、家族一人一人の荷物をいれておけるロッカー型収納があります。習い事のバッグのほか、小学生のなると習字道具やピアニカなど、いろいろと物が増えてきますよね。ひとり一箇所ずつ片付けられるスペースをあらかじめ作っておくと便利です。
仙台 ロッカーは、「学校にある」という固定概念がありましたが、非常におもしろい発想ですね。片付けも楽しくできそうです。
小倉さん 左側の画像では、黒い扉を開くと、奥行き50cmの収納スペースがあります。書類関連も十分入りますよ。家族全員が使うような、爪切り、ハサミ、絆創膏など、細々したものも取り出しやすいですし、扉があることで来客時には生活感を隠すこともできます。
大内さん リビング内に階段がある場合は、右側の写真のように、階段下のスペースを収納として活用できます。最近は、お掃除ロボットの設置場所に悩むという声がありますが、実は、扉の下半分が空いているタイプもあるんです。
コンセントを設置することで、階段下のスペースをお掃除ロボットの置き場所として活用するのも、小さな工夫ですが非常に便利になりますよ。
小倉さん モップやコードレス掃除機を入れるのも良いですよね。男の子ママに聞きましたが、剣のおもちゃが好きな子もいますよね。長いものをしまっておくにも、高さのある収納スペースは重宝します。
仙台 そういえば我が家も、トイレットペーパーの芯をつなげて作った自作の剣がありますが、いつもその辺に転がっていて、片付ける場所に困っていました。参考になります。
キッチン編
さきほど挙げたように、キッチンには多くのものが集まっていますが、どの家庭でもスペースは限られています。簡単に動かすことが難しい調理家電の置き場所は、ぜひ間取りを考える段階から意識したいものです。
小倉さん キッチンではロングカウンターを検討されることをおすすめします。
よくあるカウンターの長さは150cn〜180cm程度ですが、調理家電が増えてきた現在、300cm前後あると、置きたい家電を並べやすいです。
仙台 この写真は、椅子の部分も含めると400cm近くあるんですよね。ゆとりがありますね。
小倉さん そうですね。実際はこの3分の2程度でも一般的なカウンターより長いので、家電を置くには十分かと思います。 便利な調理家電をさほど使わない場合でも、スペースにゆとりがあれば、作業スペースとして使ったり、子どもと並んで一緒に料理ができたりと、キッチンでできることが増えそうですね。
小倉さん 細かな食品などはパントリーにまとめるのがおすすめです。パントリーとは「食品庫」という意味ですが、年に数回しか使わない大きなお皿や季節ものの食器をしまうなど、活用方法はいろいろあります。
大内さん 扉がなければワンアクションで物を取り出すことができますし、扉があれば目隠しになります。良い・悪いはないので、ここはそれぞれ好みのパントリー収納を作ると良いです。 ここで参加者さんからこんな質問が。 「パントリーの奥行きはどれぐらいがベストですか?」
小倉さん 30cm〜45cm程度がオススメです。小さな食料品の出し入れをよくする場合は、30cm程度が良いと思います。少し大きめで場所を取るような家電をしまっておきたい場合は45cm程度に広げておくと良いです。
仙台 頻繁に出し入れするなら、奥行きがありすぎても取り出しにくいですよね。部分的に100円ショップなどの収納グッズで整理するのも良さそうですね。
【ポイント③】大容量の収納スペースが確保できない時の工夫ポイントを知ろう
ここまでは、住宅の間取りを考える段階から考えたい収納スペースの作り方についてお伝えしました。しかし、もともとの土地の広さや形状、予算面などの理由で、すべての人がこれだけのスペースを確保できるとは限りません。最後は、大容量の収納スペースが確保できない場合の工夫についてお伝えします。
リビング編
オープンタイプのキッチンでは、反対側に収納を作ることも可能です。食器、薬、郵便物、絵本など、子育て世帯がリビングやダイニングでよく使うものをコンパクトにまとめることができます。一方、1〜2才の小さな子どもでも手が届きやすいので、物の落下などには注意も必要です。 キッチン設備のメーカーによっては、収納に対応していないところもありますので、事前によく確認しておきましょう。
キッチン編
ロングカウンターの設置が難しい場合は、高さを活かしてキッチン家電を配置してみましょう。市販のラックなどを利用し、電子レンジの上にトースターを置けば、空間を上手に使うことができます。
この場合に注意したいのが、吊り戸棚を設置する場合です。参加者さんからはこんなコメントも。
「電子レンジの上に置いていたトースターの熱で、上の戸棚が溶けてしまいました」 広さ、長さ、奥行き、高さなど、家づくりではあらゆるところに気を配り、さまざまなパターンを検討してみると良いですね。
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今回紹介した内容は、60分の講座のほんの一部です。「おうちの学校」では、毎月さまざまなテーマで、子育て世帯に役立つ家づくりの情報をお届けしています。 参加者さんのチャット次第で話題がどんどん広がる参加型イベントで、アーカイブは残りません。毎回、家づくりを始める前に知っておきたいポイントを専門家講師と共にお届けしています。ぜひリアルタイムでお楽しみください。 さらに毎回、最後に発表するキーワードを入れて講座終了後のアンケートに答えていただいた方には、抽選で素敵なプレゼントも当たります!!開催日と申し込み方法は、アイフルホームの公式LINEよりお知らせします。この機会にお友達登録をしてくださいね。
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編集後記
今回の開催レポートでは、特に反応の多かったキッチンとリビングの適材適所についてお伝えしました。
この他にも、玄関、トイレ、洗面所の収納についても紹介したのですが、開催後のアンケートには、非常に役に立ったという感想が多く寄せられました。
参加者さんの中には、賃貸住まいで、これからおうち作りをしていきたいと考えている方も多く、「今の家の◯◯が不便。このアイデアは絶対に取り入れたいと思った」というコメントもたくさん届きます。
今回は、はじめに「物の全体量を把握しましょう」とお伝えしましたが、それと並行して、「今の暮らしの小さなお困りごと」を書き留めておき、実際の家づくりが始まった時に改善できるように準備しておくのもおすすめだと思いました。まだリアルタイムで参加したことがない方は、次回以降、ぜひお待ちしています!(仙台りん)