アイフルホームでは、家づくりに興味のあるママを対象に、月に一度、オンラインイベント「おうちの学校」を開催しています。毎回、専門家の講師を招き、子育てしやすい家づくりについて、一緒に学んでいく講座です。
本記事では第2回目講座「安心して子育てができる『子ども基準』の家づくり編」の開催レポート(2022.8.28)をお届けします。担当は、講座企画および当日の司会進行を努めました、仙台りんです。
この日の登壇者は2人。
■専門家講師:伊藤さん(キッズデザイン研究所/キッズデザイン研究所所属)
■司会進行:仙台りん(小2、年長、年少の育児中)
「子ども目線」を意識した安全性の大切さ
2004年、六本木ヒルズに設置された回転ドアに、わずか6才の男の子が頭を挟まれ死亡するという事故があったことをご存知でしょうか。これをきっかけに、子どもの安全性に注目した取り組みが重要視されるようになりました。
伊藤さん 子どもは、何も知らない赤ちゃんの状態で生まれてきます。そこから「痛い」「熱い」といった経験をしながら学習して成長します。ですが、ここで大きな怪我になってはいけないんです。
仙台 階段の1段目からちょっと足を踏み外すのと、一番上から転げ落ちるのとでは、全然違いますよね。
伊藤さん 「落ちて痛かった」という経験は大事ですが、場合によっては、命を守るために「危ないところには行かせない」ことも必要です。
仙台 アイフルホームの調査によると、家の中で「感電した」「溺れた」という事故も、約10人に1人の割合で起きていることがわかっています。例えば、湯船の残り湯がある時には、そもそも子どもがひとりでお風呂場に入れないようにしておく、ということですね。
伊藤さん そうです、そうです。この場合は、お風呂のドアに最初から鍵をつけると良いですよ。アイフルホームでは「子どもにやさしい は みんなにやさしい」をコンセプトに、子ども基準の家づくりに力を入れています。
アイフルホームでは、キッズデザイン協議会が運営する「キッズデザイン賞」を数多く受賞しています。子どもや子どもの産み育てに配慮した製品、サービス、空間などに贈られる賞です。
今回の講座では、2022年に受賞した作品を含め、子ども目線が活かされた家づくりについて解説しました。
ここからは、この記事の読者さんにもぜひ知っていただきたいポイントを3つに絞ってお伝えします。
参考:2022年(第16回)キッズデザイン賞受賞作品一覧
【ポイント①安心すこやか階段】グレードアップした仕様でキッズデザイン賞を受賞
安心すこやか階段は、2022年のキッズデザイン賞を受賞。子ども目線を重視した、アイフルホームでも最新の取り組みのひとつです。
以前より、転倒時の衝撃を和らげる目的で施していた階段角のクッション材に加え、ウイルスを99%以上無効化する床材を使用。
背が低く、大人より床に近いところで生活している子どもたち。まだ免疫力の低い子どもをウイルスや菌から守る効果が期待できます。
伊藤さん クッション材があることで、滑りにくくもなっています。子どもを抱っこして階段の上り下りをするときにも安全ですよ。
仙台 まさに「子どもにやさしい は みんなにやさしい」のコンセプト通りですね。
伊藤さん 両手に荷物をたくさん持っているときにも安心ですよ。
子どもの安全面に十分配慮されている家で、大怪我につながる事故を未然に防ぎたいですね。
【ポイント②洗面台の踏み台】毎日の小さな不便さを解消!
今回の講座でもっとも反響があったのが、洗面台の踏み台。下の引き出し部分が台になっており、ロックがかかります。
伊藤さん 踏み台は子どもが小さい時にしか使わないからと、我慢する方もいます。この写真の台は、将来的に取り外し、収納として使うこともできるんですよ。
仙台 うちの子どもたちの様子を見ていると、台がなくても手が届くようになったのは6才ころでした。それまでは、折りたたみの踏み台で対応していましたが、これは便利ですね。
伊藤さん この踏み台は重さ100kgまで耐えられるので、大人が乗っても大丈夫ですよ。上の手の届かない棚を使うときにも役立ちます。
仙台 我が家は、子どもたちが手洗いの順番を競ってよくケンカするんです。子どもなら、2人同時に乗っても良さそうですね!
また、参加者さんからのチャットでは次のようなコメントが寄せられ、踏み台の話は大いに盛り上がりました。
- 折りたたみの台は子どもが指を挟みそうで怖い
- 別に購入した台は、使わない時は地味に邪魔
- 安い台はすぐ割れてしまったので、はじめから付いていると嬉しい
ここでも「子どもにやさしい は みんなにやさしい」が体現されていることを感じた参加者さんも多かったようです。
【ポイント③思いがけない危険箇所】親ができる配慮とは
家の中には、子ども目線でしか気づけない危険が多く潜んでいます。
講座では、実際のアイフルホームの取り組みをクイズ形式でお伝えし、参加者さんと一緒に家庭内の事故を減らす工夫も考えました。
ここで、参加者さんからのチャットで次のような質問が。
「子どもが転んでも怪我をしにくいクッションフロア(床材)はありますか?」
伊藤さん 他のメーカーになりますが、衝撃を吸収することが特長の床もあります。ただ、床暖房が入れられるかなど、他のご希望との兼ね合いに注意が必要です。
仙台 怪我を軽くするほど柔らかいか?と考えると、難しいかもしれませんね。
伊藤さん 実際、家の中で子どもが転ぶ場合、落ちている物につまずくとか、走り回っているときが多いという調査もあります。おもちゃを片付けるなど、転ぶ原因を減らしていく工夫が大切かもしれません。
さすが、長らくキッズデザインに関わる研究をされてきた伊藤さん。子どもの怪我を回避するために親がすぐ実践できるポイントも教えてくれました。
「おうちの学校」最新情報とお申し込み方法は公式LINEで!
今回紹介した内容は、60分の講座のほんの一部です。「おうちの学校」では、毎月さまざまなテーマで、子育て世帯に役立つ家づくりの情報をお届けしています。
参加者さんのチャット次第で話題がどんどん広がる参加型イベントで、アーカイブは残りません。子育ての悩みやストレスも家づくりの工夫で楽になりそう!そんな気づきや発見を、ぜひリアルタイムでお楽しみください。
2022年12月現在、「おうちの学校」は現在は月1回のペースで開催しています。毎回、講座終了後のアンケートに答えていただいた方には、デジタルチケット500円分をプレゼント!開催日と申し込み方法は、アイフルホームの公式LINEよりお知らせします。この機会にお友達登録をしてくださいね。
編集後記
今回は、実際に過去に起きた子どもの死亡例という、やや暗くて重い内容からのスタートとなり、参加者さんのチャットによるコメントでも、大小さまざまな怪我の事例を報告いただきました。講座内では話しませんでしたが、私自身、実は子どもが1才のとき、家の中での転倒が原因で救急車を呼んだ経験があります。親の目が行き届いた安全管理が何よりも大切ですが、万が一のとき、少しでも怪我を軽減してくれる工夫は心強いと、改めて感じました。おうちの学校では、今後もすてきな家の写真を紹介するだけでなく、皆さんの家づくりに役立つ内容をお届けしていきます。次回の「おうちの学校」ぜひご参加ください。(仙台りん)