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産後のガルガル期はいつまで?夫にイライラでも無事にやり過ごす方法

目次

ガルガル期とは産後数週間から数ヶ月の間、夫や家族にイライラするなどの症状が出てしまうことをいいます。

新しい家族を迎えて幸せな生活が待っていると思いきや、離婚問題に発展してしまっては大変です。そこでガルガル期を無事にやり過ごすために、症状や原因などを紹介していきます。

 

産後のガルガル期とは?

「ガルガル期」とは産後のホルモンバランスの乱れにより、精神状態が不安定になる時期のことを指します。

 

出産後に警戒心や攻撃心が強くなり、急に気性が荒くなる・イライラしてしまう状態のことを表しています。

例えば、夫や家族にきつい言葉を浴びせたり、自分以外の人が子どもに触れてほしくないと思ったりするなどの行動があげられます。

 

主な原因は、出産によるオキシトシンの増加や、エストロゲンの減少が原因と考えられています。

この「ガルガル期」という名称は医学的な用語ではなく、いわゆる“インターネットスラング”と言われる俗語の一種なのです。

 

原因1 “オキシトシン”の過剰分泌

ガルガル期の攻撃的な行動は、オキシトシンというホルモンが原因だとされています。

オキシトシンは出産における陣痛を起こしたり、母乳の出を促すホルモンであり、通常は分泌される事により愛情や幸福感を感じるのですが、それが過剰に分泌されてしまうと攻撃的になってしまうことが分かっています。

 

原因2 “エストロゲン”の減少

妊娠の継続において重要な役割を果たすエストロゲンというホルモンですが、

出産後は急激に減少します。

その影響で産後のママは不安さを感じやすくなり、誰かと一緒に子育てをしたいと思うようになります。

その一方、オキシトシンの過剰分泌による作用で、周囲の人に攻撃的になってしまい、「一緒に子育てをしてほしい」「けれどイライラする」という相反する気持ちになってしまうといわれています。

 

このようにホルモンの劇的な変化が起こる事に加え、頻回な授乳や、赤ちゃんを中心に動きながらの目まぐるしいお世話の数々など、これまでの自分の生活とは全く違ったサイクルになります。

さらに、家族が増えることによるプレッシャーによって、心のバランスを保つことが難しくなる事もガルガル期の原因だと考えられています。

 

ガルガル期はいつまで?

産後すぐから始まり、早くて1ヶ月〜3ヶ月ほどで落ち着くと言われていますが、中には1年以上続いたという人もおり、その個人差はとても大きいのです。

特に、授乳期間中はホルモンバランスに左右されやすい期間です。

この時期にイライラのピークを迎えるママも多いようです。

 

産後のガルガル期でイライラする事例

・夫のあやし方や抱っこの仕方など些細なことでもイライラしてしまう
「夫が家事や赤ちゃんのお世話をするときの方法や手順が気に入らない」「赤ちゃんが心地よさそうにしているのになぜか嫌な気持ちになってしまう」といった感情になってしまう事があります。

 

・赤ちゃんを触られるとイライラしてしまう

衛生面に関して敏感になってしまい、赤ちゃんに触れる手が不潔なのではないか?と気になってしまうことがあります。

赤ちゃんに触れる前に手を洗ってほしいと思っていても、それを言い出せないことによってさらにストレスを感じてしまう事があります。

 

・特定の人に対してイライラしてしまう

家族や親戚など、 特定の人に赤ちゃんを触られることや、その人の言動に嫌悪感を感じてしまうこともあります。

一度気になると、その事がどうしても気になってしまい、その人と同じ空間にいることさえも嫌になってしまい、イライラが募るということもあります。

それが身近な人であると、会うことが避けられず更にストレスとなります。

 

・理由もなくイライラする

産後は、特にこれといった理由がなくても心が険しくなってしまいがちです。

自分の気持ちのコントロールが難しく、些細な事や時に理由がなくてもイライラしてしまいます。

後になって、「なぜあんなにイライラしていたのか」と後悔し、自己嫌悪に陥ってしまう事もあります。

 

ガルガル期を乗り越える対処法は?

自分の気持ちを落ち着いて話す

ガルガル期には、自分の気持ちを言葉に出して伝えることがとても大切です。

ただ周りに当たっていては周囲も原因がわからず、家庭環境がギクシャクしてしまう原因にもなりかねません。

もし、冷静に面と向かって話すのが難しい場合は、メールやLINEで伝えてみるのも一つの手です。

その際、ガルガル期である事や、自分自身も戸惑っている事なども合わせて伝えてみてはいかがでしょうか。

 

家族や周囲の人を頼る

少しでも自分の時間が出来た時は、休息を取るように心がけ、身体を休めてください。

出産を終えてからの目まぐるしい生活はストレスや疲労が溜まりやすくなります。

赤ちゃんを大事に育てる為にも、ママ自身も自分を大切にして生活していきましょう。

ひとりで全てやろうとせず、家族や周りの人、あるいは行政の力も借りましょう。

 

 

息抜きを意識的にする

自分で全てやらなければ!と、完璧なママを目指す必要はありません。

出来るだけ周りの人にサポートをして貰う事で、少しでも不安や苛立ちを軽減しましょう。

周りに頼る人がいなく、それが難しい場合は家事代行サービスや宅配サービスを活用し、少しでも余裕を確保していきましょう。

 

イライラする自分を受け入れる

色々な対処法を試しても、すぐには終わらないガルガル期に悩むママは少なくありません。

そんな時は気持ちのコントロールが出来ない今の自分自身の心に向き合うことも大切です。

「今はそういう時期なんだ」と、自分の気持ちを受け入れてあげてはいかがでしょうか。

 

ガルガル期を理解してもらうためには

ガルガル期を乗り越えるためには、パートナーの理解が必要不可欠です。

夫や周囲の人に気持ちを伝え、理解してもらう事も大切です。

 

もし、打ち明ける人がいなかったりするのであれば、産後ケアサービスを利用してみるのも良いかもしれません。

出産した施設の助産師さんや、お住まいの地域の助産師さんから専門的なアドバイスを貰う事が出来ます。

 

産後うつ病との違いは?終わらないなら産院、自治体の相談窓口へ

多くの人は半年以内に落ち着くのですが、

・長引いてしまっている

・自分で感情をコントロールできないでいる

などの状況になったら、迷わず病院に相談してみましょう。

 

必要であれば、薬物療法を基本にカウンセリング等を行いながら、ゆっくりと落ち着きを取り戻せるような治療を行います。

 

また、ガルガル期だと思っていても「産褥期うつ」の可能性も考えられます。育児が本格的にはじまる産後1カ月から3カ月頃にかけて、不眠、やる気が出ない、悲観的になるといった症状がみられる場合は、「産後うつ」が疑われます。産褥期うつ病とも呼ばれ、気分の落ち込みや喪失感、極度の疲労感などが長く続きます。マタニティ・ブルーズ(「マタニティーブルー」ともいう)があった人は、産後うつの発症リスクが高いと考えられています。

日本産婦人科医会「産後うつ病について」

 

まとめ

ガルガル期は、多くのママが体験するもので、決して特別なことではありません。

妊娠や出産でなく、普通に生活していても情緒不安定になる事は有り得る事なのです。

決して1人で頑張ろうとしすぎず、時には辛い気持ちを吐き出しつつ、周りの人たちの力を借りながら上手く乗り切っていきましょう。

この記事を書いた人
izumi
izumi

都内在住1児の母。転勤族。
こどもとの時間を大切にしつつ、
悩みがちな子育てママに寄り添った活動をしたいと模索中。

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