栄養価が高く消化吸収もいいことから、離乳食で重宝されている「豆腐」。
初めてのタンパク質として離乳食初期から取り入れることができる食材のため、多くの離乳食レシピに使われています。
そこで今回は豆腐を使った簡単なハンバーグレシピと、冷凍保存する際のコツをご紹介します。
豆腐が離乳食におすすめな理由
豆腐は赤ちゃんが必要とする鉄分やタンパク質が豊富
豆腐の原料である大豆は「畑のお肉」と呼ばれるほどタンパク質が豊富です。
他にも鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ビタミンEなど、赤ちゃんの成長に必要な栄養がたくさん含まれています。
また、豆腐は栄養面だけではなく、柔らかく消化吸収がいいため、離乳食にオススメの食材といえるでしょう。
離乳食で大活躍!手づかみ食べもチャレンジ可能
離乳食初期から与えられる豆腐は、裏ごしに始まり、白和え、汁物、と様々なメニューで活躍します。
中でも離乳食後期から始まる「手づかみ食べ」は、手の中で潰れて汚れそう…と不向きに思われがちですが、ハンバーグにすると汚れにくく、赤ちゃんも手指で掴みやすくなります。
また、合わせる具材をアレンジしたり、形をボール状や楕円形にしたりと変化を出せるため、マンネリ感を感じにくくオススメです。手づかみ食べは手指・目・口の協調運動により、指先だけではなく脳の発達にもいいと言われています。
今回ご紹介する豆腐ハンバーグのレシピを習得して、どんどんチャレンジしていきましょう。
豆腐を離乳食で与えるときの注意点
豆腐の原料「大豆」は、良質な植物性タンパク質です。
内臓の発達が未熟な赤ちゃんは、タンパク質を消化するのが難しいため、与え始める時期や与える量に注意をしなくてはなりません。
離乳食はまず、消化に優しい10倍粥から始め、次に野菜の裏ごしを試していく進め方が一般的です。
そうして、いくつかの野菜に慣れてきた3〜4週目くらいを目安にして豆腐にチャレンジしましょう。
特に気をつけたいのは、大豆はアレルギーを起こす可能性のあるアレルギー表示28品目の「特定原材料に準ずるもの」に含まれていることです。
初めて与えるときはひとさじから始め、少しずつ慣らしていくと安心ですね。
離乳食の豆腐ハンバーグの作り方
今回ご紹介する豆腐ハンバーグは、混ぜて焼くだけの簡単レシピです。
すでに調理済みの「ひじき煮」を使うので、失敗なしで栄養たっぷりの時短料理が可能。
ひじき煮に味(風味)がついているためタレを作る手間がなく、余計な工程がない分、味付けに失敗しちゃった!なんてことも起きにくい神レシピです。
ぜひ今回の掲載レシピの情報を読んで豆腐ハンバーグを試してみてくださいね。
豆腐とひじきのハンバーグ
材料
ひじき煮 (※ひじき煮:ひじき・人参・玉ねぎを使用) | 15g |
絹ごし豆腐 | 50g |
片栗粉 | 小さじ2 |
作り方
- 絹ごし豆腐を水切りしたら、ボウルの中に入れてつぶす
- ひじき煮と片栗粉をいれて、混ぜ合わせる
- クッキングシートを敷いたフライパンに、スプーンですくって落とす
- 中火で両面焼いたら完成!
豆腐ハンバーグは、合わせる具材によって豆腐以外の栄養も摂ることが可能です。鶏ひき肉や豚肉を混ぜて動物性タンパク質を摂ったり、野菜をみじん切りにしてから混ぜるとビタミンAやビタミンC、葉酸などのビタミンやカルシウムや鉄などのミネラル、他にも食物繊維などを摂ることも出来ます。
例えば今回のひじき煮だと、ミネラル(ひじき)やβカロテン(にんじん)が一緒に摂れます。
他にも、ビタミンや食物繊維が豊富な青菜の食材は、赤ちゃんが食べにくいとされていますが、豆腐ハンバーグに入れることで赤ちゃんが食べやすくなる上に、栄養もたっぷり摂れるのでオススメです。
おかず一品で色んな栄養が摂れるのはママにとって嬉しいポイントですよね。
離乳食での豆腐選びのポイント
赤ちゃんに安心・安全な離乳食を作るために、食材選びは慎重にしたいと思う人も多いのではないでしょうか?
豆腐を選ぶときは、以下の2点に気をつけましょう。
- 国産の豆腐であること
- 原材料がシンプルなもの
スーパーに並んでいる豆腐の成分表示を見比べたことはありますか?
すごくシンプルなものと、そうでないものがあることに気付きます。
豆腐は「大豆」「にがり(塩化マグネシウム)」だけで作ることができるため、その他に記載されているものは、舌触りや美味しさを追求するために加えられているもの=なくても大丈夫なものです。
なるべく添加物の少ないものを選ぶことを心がけるといいでしょう。
また、豆腐には「絹ごし豆腐」「木綿豆腐」の2種類があります。離乳食用にどちらを買えばいいか迷った経験はありませんか?
時期によっておすすめの豆腐が違いますので、以下を参考にしてみてください。
絹ごし豆腐
舌触りがなめらかで、裏ごしがしやすいことから初めての豆腐にオススメです。
木綿豆腐
食感がしっかりとしているため、赤ちゃんが歯茎で食べものを潰せるようになる離乳食後期を目安としましょう。
また絹ごし豆腐に比べて水分が少ないため、豆腐ハンバーグを作るのに向いています。
豆腐ハンバーグの冷凍保存のコツ
豆腐ハンバーグの冷凍保存のコツを解説
豆腐は、冷凍すると食感がボソボソっと変わってしまうのが難点です。そのため、豆腐自体は冷凍保存に向いていないと考えられますが、豆腐ハンバーグは特別!
冷凍する前に焼いておくことで、食感を大きく損ねることなく保存することが可能になります。
少し手間ではありますが、焼いたあとにしっかり冷ましてから、それぞれがくっついてしまわないように一つずつラップに包んでフリージングバックに入れるといいでしょう。
保存期間の目安はどのくらい?
冷凍した離乳食は、1週間を目処に食べきるのが望ましいでしょう。
大人なら1ヶ月を目安に冷凍保存する人も多いと思いますが、赤ちゃんにはなるべく新鮮なものを食べさせてあげるのが安心ですので、冷凍して日持ちさせた場合も1週間以内に食べきることが理想です。
冷凍した豆腐ハンバーグの解凍方法は?
冷凍したハンバーグの解凍方法は、2つあります。
まずは電子レンジで解凍する方法です。
冷凍したままのハンバーグを耐熱皿にのせて、ふんわりラップをかけましょう。
大きさにもよりますが、まずは600Wで2分を目安にレンジで温めてください。温め足りなかった場合は、30秒ずつ時間を追加して、きちんと中まで加熱できているか確認するようにしましょう。
もう一つの方法は、フライパンで解凍する方法です。
フライパンに冷凍ハンバーグを並べて水を加えたら、蓋をして蒸し焼きにしましょう。
電子レンジはとても手軽ですが、フライパンを使った方が全体を満遍なく加熱することができるのでオススメです。
離乳食後期の離乳食におすすめ
豆腐を使った簡単ハンバーグレシピは栄養価が高く、手づかみ食べの練習になるので、離乳食後期の献立にとてもオススメです。
余った分を冷凍保存する際のコツも押さえておけば、忙しいママもチャレンジしやすいのではないでしょうか。ぜひ、試してみてくださいね。