赤ちゃんが離乳食に慣れてくると、2回食にステップアップします。
とはいえ、慣れてくるってどの程度?離乳食を始めてから、あまり食べ進められてないのに2回食に進んでいいの?と、不安に感じるママも多いはず。
また2回食になることで、急に忙しく感じるママも多くいるでしょう。
そこで、離乳食インストラクターの資格を持ち、ママだけでなく、保育士や調理師などの専門家に向けた講座も開催している筆者が、2回食のステップアップ方法や目安量、タイムスケジュールや、うまくいかない時の対処法などを解説していきます。
離乳食の2回食はいつから始めるべき?
2回食を始めるタイミングは、生後7〜8カ月頃が目安時期だといわれています。
ですが、離乳食を進めるにあたって、月齢はあくまで目安です。
赤ちゃんの成長には個人差があるので、月齢の他にも2回食へステップアップするサインを見極めてあげましょう。
離乳食の2回食を始めるべきサインは?
離乳食を2回食に進めるとき、月齢以外に以下のサインを目安にしてみてください。
- 機嫌よく離乳食を食べることができている
- 安定して一定量を食べられるようになった
- 食べ物を口に入れてあげると、もぐもぐ噛んでからごっくんと飲みこめるようになった
- 魚や豆腐などのたんぱく質を含むメニューも食べ慣れてきた
また生後7〜8カ月になっていなくても、離乳食を始めてから1カ月が経ち、上記にあげたこれらのサインが見られた場合は、2回食にチャレンジしてみてもいいでしょう。
どちらの場合も、赤ちゃんの様子、体調をしっかり観察しながら進めてくださいね。
2回食の増やし方は?目安量や固さは?
赤ちゃんは、いきなりたくさんの量を食べられるわけではありません。
2回食を始めるときに、1回目の離乳食はいつも通りの量で構いませんが、2回目の離乳食は、1回目で食べている離乳食の1/3や1/2くらいの量にしましょう。
2回食に慣れてきたら、少しずつ量を増やしてあげてくださいね。
また離乳食の形状は、裏ごししていたものをすり潰しに変えてみたり、裏ごしした野菜にみじん切りにしたものを加えたり、お豆腐くらい柔らかい食材であれば舌と上あごで潰せるくらいの固さにステップアップしてみましょう。
少しずつ食感を変えていく工夫もしてみてくださいね。
1回あたりの目安量は以下の通りです。
炭水化物 | 米、パン、うどんなど・・・50~80g |
ビタミン・ミネラル | 野菜、果物など・・・20~30g |
たんぱく質 | 魚または肉・・・10~15g
豆腐・・・30~40g 卵・・・卵黄1~全卵⅓ 乳製品・・・50~70g |
2回食に増やした時のタイムスケジュールは?
2回食へステップアップするときに、意識したいのが「食事のリズム」。
食事の時間を一定にすることで、空腹と満腹のメリハリがつき、離乳食をスムーズに進められるようになります。
タイムスケジュール例を見てみましょう。
- 6時:母乳、育児用ミルク
- 10時:離乳食1回目 +母乳、育児用ミルク
- 14時:離乳食2回目 + 母乳、育児用ミルク
- 18時:母乳、育児用ミルク
- 22時:母乳、育児用ミルク
この通りにできなくても大丈夫です。あくまで参考程度にしてください。
ポイントは、
- 1回目と2回目の離乳食を4時間あけること
- 午前と午後に1回ずつにすること
です。まずはこの2点から意識をして、少しずつ食事のリズムを整えてみてくださいね。
2回食をあげるときの注意点は?
2回食が始まることで、赤ちゃんの生活リズムや体調に変化が伴うことが考えられます。
急な変化は赤ちゃんにとって負担になったり、不安な気持ちにさせるかもしれません。
まずは、赤ちゃんのペースに合わせること、無理強いをさせないことを意識しましょう。
2回食になると、今まで以上にいろいろな食材を味わえる機会が増えます。
美味しいな!食べるって楽しいな!という感情を育てるためにも、いろいろな食材にチャレンジしてみてください。
とはいえ、食物アレルギーについても注意する必要があります。
新しい食材にチャレンジするときは、「1日1種類」と覚えておきましょう。
またこの頃は、栄養の大半を母乳や育児用ミルクから摂取しています。
2回食に進んでも、離乳食の後には母乳や育児用ミルクを与えることを忘れないでくださいね。
時間がない!時間通りが難しい!そんなときは無理しなくてOK
規則正しい食事のリズムを作りたい!そう思っても、うまくいかないこともあります。
ここでご紹介しているタイムスケジュールはあくまで目安です。無理して時間通りに進める必要はありません。
昼寝をしてしまった、外出してタイミングを逃したなど、時間通りに進まないときもあります。
臨機応変に時間をずらしたり、場合によっては2回目の離乳食をスキップしてもOK。
スキップした場合は、母乳や育児用ミルクで調整をしながら、「明日からまた頑張ろう」そんな風に気持ちを切り替えていきましょう。
まとめ
赤ちゃんのことを考えて一生懸命作った離乳食。食べてくれなかったり、うまく次のステップに進めなかったりすると、ママはモヤモヤしてしまいますよね。
けれど、離乳食は赤ちゃんにとって食べる練習期間です。うまくいかなくても大丈夫!
今回お伝えした2回食を始めるタイミング、目安量やタイムスケジュールなどは、あくまで目安です。
赤ちゃんのペース、そして、ママにとっても無理のないペースで進めてくださいね。
<アイフルホームの食事の用意~配膳がラクなつながるダイニングキッチンを取り入れたプラン>
FAVO for KIDS →気になる方はこちら!