キッズデザインパークの挑戦。そこに住まう家族や子どもたちのために何ができるか、住宅展示場としての新たな挑戦の場

キッズデザインパークの挑戦
キッズデザインパーク・新潟県新潟市の挑戦
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「自然科学やエネルギー、農業、環境に思いを寄せる自然にやさしい人間に育って欲しい」

こうしたワークショップのやり方と、それぞれのプログラムを考案したのは、「セシボ」の開発にも携わった第一回キッズデザイン賞金賞を受賞したガーデンデザイナーの矢野TEAさんです。

宮城県の大自然のなかでのびのびと育った矢野さんは、「自然科学やエネルギー、農業、環境に思いを寄せる自然にやさしい子どもに育って欲しい」という想いを込めて、ワークショッププログラムをつくり、実際の子どもたちと一緒に行うなかで少しずつ改良し、現在の形を作り上げてきたのです。

「私が子どもの頃は川で遊んだり、野原で遊んだりしていました。粘土遊びをするときは、粘土を買いに行くのではなく、粘土を探すことから始めました。遊んでいるうちに、あそこに粘土があるぞということを覚えておいて、それをとってきて遊んでいました。 石に絵を描くにしても、昔は石を拾うことから始められましたが、都会ではそれもできません。そういうことが現在ではすっかりなくなってしまいました。

そこで、私は街のなかでワークショップをやりたいと考え、何もない原っぱでもできるようなプログラムをつくってきました。それから、私のプログラムはいろいろな人が集まれるようにと思ってつくっています。いつも先生役のスタッフがお子さんやお父さん、お母さんを相手にワークショップをするのではなく、お父さん、お母さんももっと子どもに刺激を与えられるように、何度か経験してもらえば、両親に先生役をバトンタッチできるようなワークショップになっています。

ただ、いまは親の世代も子どもの頃の自然の体験をそれほどしていません。だから、ワークショップでは子どもに教えているように見えて、実は親に向かって教えていたりするんですよ。」

子どもが変わり、親が変わり、家族が集まり、想い出が広がり、絆ができる、そんなことを願いながら、キッズデザインのワークショップは行われています。


「キッズデザインパーク」では、アンパンマンで有名な、創業100年の絵本・知育玩具の老舗フレーベル館との共同運営によるコンセプトショップ&ギャラリー「えほんの森」もオープンし、 「こどもの感性をもっと引き出そう!」をコンセプトに 「感じる」「考える」「伝える」「まなぶ」「あそぶ」チカラを磨くイベントやワークショップを定期的に開催しています。

西条市のキッズデザインパークは、家を建てて売るだけの住宅展示場ではなく、そこに住まう家族や子どもたちのために何ができるか、住宅展示場としての新たな挑戦の場でもあるのです。

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