高層マンションの利便性、戸建ての気兼ねなさ。家族に必要なものとは?
Nさんご家族が以前住んでいたのはメゾネットタイプの2LDK。角部屋で日当たりも抜群。間取りや作りにも特に不満はなく、むしろ快適だったとご主人は振りかえります。「子どもが大きくなってきたので、もう少し大きな家に住み替えよう。そんなことから引越しを考えたんです。
当時の僕の希望は高層マンション。共働きなので駅が近いのは便利だし、セキュリティ面も安心できるのが魅力でした」。
しかし、奥様は、戸建てを猛プッシュ。「ずっと昔からの夢だったのもありますが、戸建ては自分のものという気兼ねなさ。何よりも子どもがのびのび暮らせますよね」。かくしてNさん夫妻は、家を建てることを決意したそう。その後はモデルハウスに足しげく通われたとか。
家族みんなが集まる1Fのリビング&ダイニング。当初あったレンジフードの前の壁を完成直前で撤去。開放的なカウンターキッチンになり、大正解!
家族が集える秘密のシアタールーム。プロジェクターを設置し、休日は映画を見るそう。ありそうでなかった空間活用法です。
「子供が今通っている保育園を変えたくないので、土地を重視して探していました。いくつか回る中で、一番印象に残ったのが〈アイフルホーム〉さんでしたね。何の連絡もせず、ちょうどお休みの時に行ってしまったのですが、すごく丁寧に対応していただけたのが好印象で。建築中の現場見学会で新築特有の匂いが少なかったのもすごくポイントでしたね」と。
奥さまもこう続けます。「主人がアレルギー体質なので、低ホルムアルデヒドの建材など安全性と快適さを兼ね備えた〈セシボ〉はまさにぴったりでした。モデルハウスの外観も私の理想に近かったというのもとてもひかれました。お互いすぐに“ここにしよう”って決めたんです」。
アイデアをカタチに。ご主人が家の模型をスクラッチビルド。
Nさんのお宅は1階にリビングとダイニング、そしてキッチン。まるで家の中心にあるかのようなリビング階段をあがると寝室と子供部屋、そして書斎と圧巻のシネマスペースへと続きます。
休日ともなると、家族揃って映画を楽しめるこの空間はご主人のアイデア。
「四角くてシンメトリーな家を建てたかったのですが、建物の都合上、吹き抜けが必要になって。でも、容積率の関係でそのままでも難しくなってしまったんです。ならば、ここに納戸のようなスペースを設けたらどうなるんだろう? って。
高さ140㎝以内の部屋なら、容積率にカウントされないのもあるから“これいいよ!”って妻に説明したんですが、さすがに理解しづらいみたいで。最初はネットからフリーの3Dソフトを使って説明したのですが、なかなか理解してもらえず。思い切ってホームセンターでスチレンボードを買ってきて我が家の模型をイチから作り上げてプレゼンしました(笑)」。
間取りはもちろん、ニッチや採光まで詳細にモデルアップされた模型があったからこそ「実際に引渡しの時も、模型のイメージそのものでした」とご主人も満足げ。
また、部屋数に比べて廊下スペースが少ないのもポイント。「部屋をそれぞれ隔てない形を考えました。リビング階段もそうですが、自然に顔を会わせるコミュニケーションはやっぱり大事ですよね」と奥様。
8畳という広々した子ども部屋。外壁側にスリット窓を設けることで、プライバシーの確保と採光を両立。真ん中で分かれているのは、将来、間仕切りを設けられるようにとの配慮から。
リフォームも視野。発想の転換で、予算面を克服。
冬でも暖かな光が差し込む南向きとなっており、太陽光発電には最適なNさんのお宅。しかし、スペースは設けたものの、今回の設置はあえて見送ったそう。「家を建てる上で、予算という現実はたしかにあります。設備によっては年々技術が進化するものもあり、様子を見るべきだと思いました。後々に付け加えられるよう、リフォームを意識していますね」とはご主人。
珪藻土にしたかった壁も、同系色のクロスを模様違いで選び、逆にお部屋のアクセントに。また子ども部屋は、将来2人に増えたときのことを考えて、間仕切りを設けられるような設計にしてあります。
「こうだといいなって二人で話し合ったことが結果的にいい形になって、とても満足しています。家ができて以来、娘もいっつも飛び回っていますし」と奥様もにこやか。
大切な家族のこと、子どもたちのことを考え、細部にまでこだわり抜いたNさんのお宅。みんなが気兼ねなく過ごせる空間のお手本のようなうらやましい設計が魅力です。
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